「近くに空手の道場がない」
「でも空手がやりたい(or子どもに空手を習わせたい)」
と悩んでいるあなた。
昨今は武道人口減少にともない、空手道場も例外なく減少しつつあります。
そこで、このネット社会にて、動画などで空手を教えてくれるような❝通信講座❞をお探しかと思います。
「通信講座で本当に強くなれるのか?」と疑う気持ちもわかります。
しかし、「わざわざ道場に移動する時間も節約できて、実績のある師範からわかりやすく実践的な教えを提供する通信講座」で稽古すれば、コスパがいいですよね。
この記事では、
- 偏見が残る空手の通信講座の実態
- リアルな道場よりも素晴らしい教えをしてくれる通信講座の選び方
- 通信講座を最大限活用する方法
などを紹介します。
時流にうまくのり、通信講座を活用することで、コスパよく上達することに役立つでしょう。
目次
空手の通信教育とは?
昭和や平成初期には、冊子で空手の教材が送られていました。受講生は教材販売元に教材費用を支払います。そして、その教材を読んで、庭や神社・スポーツセンターなどで自分たちで稽古を積むものでした。
しかし、現代では、教材配布による講座は減少しています。
数こそ少ないですが、現代の空手通信講座では、ネット動画を教材化して販売する形がほぼ主流です。
講座ではないですが、Youtubeで空手の技を配信して、情報を提供している空手Youtuberもいます。
空手の通信講座で強くなれるのか?
「強くなる」という定義をどこに置いているかによります。
ここでは、強くなる定義を、
- 体を鍛えられるレベル
- 黒帯をとれるレベル
- 試合で勝てるレベル
の3つの基準ごとに説明します。
体を鍛えられるレベル
教材の通りに従ってまじめに取り組めば、強くなれるでしょう。
教材購入前より運動量があがり、使う筋肉量や有酸素量もあがれば、体は以前よりも強くなるでしょう。
黒帯をとれるレベル
空手の流派によります。
たとえば、寸止め空手(=伝統空手)の黒帯、ここでは全日本空手道連盟の初段の場合だと、おそらく取れます。
それなりに運動神経が悪くない者が、1日2時間程度の稽古を週に2~3日積んで、それを1年~1年半積めば、とれる確率が高いです。
全日本空手道連盟の初段の場合、形審査と基本動作さえ間違えずに問題なくできれば、組手試合で負けていても合格できることよくあるからです。(寸止め空手時代の私の経験より)
私が身を置いている「硬式空手道」は、寸止め空手よりも国内競技人口が少ないので、さらにとりやすいといえます。
上記とは別の理由として、黒帯の合格率が低下している時代背景もあります。
空手のみならず、現代の武道の黒帯(初段)の合格難易度は、昭和や平成初期に比べて落ちています。
くわしい理由は主に2つあります。
1つ目は、日本国内の武道人口の減少です。
武道人口が減少すれば、もちろん昇段審査受講生が減少するということです。
昇段審査・連盟の登録には、初段の場合17,000円かかります。
つまり、ビジネスに置き換えれば、
昇段審査受講生(ビジネスでいう“客”)が減少しているので、その分連盟の収益が減ります。
2つ目は、黒帯に合格しやすくすることによるさらなる収益確保です。
武道人口減少によって連盟の収益が減ることを補うため、昇段審査の難易度を落とすことで合格者を増やし、
それによって、今後新たに昇段審査を受講する者を増やすのが連盟の狙いです。(連盟の所属員にヒアリング済)
試合で勝てるレベル
受講生の行動力と大会レベル次第です。
受講生が教材でまじめに稽古を積むのみならず、受講生が空手をやりたいという友人や空手経験者を集めて、教材の通りの練習を複数人で行えば、レベルアップにつながり得ます。
ただし、あなたが出場しようとする大会の出場者のなかに、「過去に大会優勝経験者」がいれば、試合に勝つ難易度は上がるでしょう。
(これは通信講座でなく、リアルでの道場でも同様です)
空手の通信講座にはまだ偏見が残っている
空手の通信講座への反論として、しばしば、
- 通信講座なんかで上達するわけがない
- 直接師範に教わらなきゃ本物の技や力は得られない
- いくらネット社会だからって武道の教えまでネット経由とはばかげている
という意見も聞くことがあります。
もちろん、直接師範に指導してもらった方が、上達しやすいでしょう。
しかし、ただでさえ武道人口が減少しているわけで、それにともない道場の数も減っています。すると、「自分が住んでいる地域に空手道場が1つくらいあるだろう」という状況ではなくなっているのが現代です。
道場の数が少なくなったせいで、地方だと「最寄の空手道場が車で片道1時間以上かかる処」にお住まいの方も多くいらっしゃるはずです。
そんな状況下で、
- 通信講座なんかで上達するわけがない
- 直接師範に教わらなきゃ本物の技や力は得られない
- いくらネット社会だからって武道の教えまでネット経由とはばかげている
という批判をしたところで無意味です。
批判をするなら、空手の各連盟や法人らが大きな資金で大きくPRして、武道人口と道場を増やしてから批判するのが筋です。
学ぶ側も、本当に空手を学びたいと思うなら、このネット社会をうまく利用すればいいのです。
まだまだ数は少ないですが、空手を教えてくれる通信講座はあります。リアルの道場は減少した代わりに、車や電車にのって移動しなくとも、自宅や近所の公園などで、動画教材を通じて学べるようになりつつあります。これは、昭和や平成初期には考えられないことです。
それに、2020年4月より5Gとなります。5Gになれば2時間の動画が3秒でダウンロードできるほど、通信制度が別次元にまで高まります。
※参考:総務省
そうなればより動画で学びやすくもなり、やる気もあがりやすいでしょう。
自分だけで稽古を積むのもいいですが、通信講座で師範にリアルで指導を受けられない代わりに、空手仲間を作るといいでしょう。
これだけ以前より空手を通信講座で学びやすくなった分、SNSなど駆使して空手仲間を集めるくらいの労力は費やすべきでしょう。
空手のみならず、護身術を今習得しておかないとまずいこれだけの理由
ここでは3つの理由を挙げます。
- 日本が安全な国といえなくなりつつある
- 生物として「自分の身は自分で守る」という基本スキルを学校教育で教わらない現状
- 運動不足解消には護身術がコスパがいい
1つずつ解説いたします。
日本が安全な国といえなくなりつつある
(調査時期:平成29年9月14日~9月24日)
内閣府政府広報室によれば、「最近の治安に関する認識」のアンケートでは、
「悪くなったと思う(小計)60.8%」
という結果になった。つまり、約60%の方は2017年時点で日本の最近の治安が悪くなったと感じている。
たしかに、犯罪件数は少なくなっています。(総務省統計局より)
しかし、あくまで政府が認知している件数であって、市民たちは治安が悪くなっていたと感じています。
治安が悪くなっていると感じているのなら、身の安全への不安が増えているということ。身の安全への不安をそのままにしておくのは、無意識ではあってもストレスが確実にたまっていくはずです。
生物として「自分の身は自分で守る」という基本スキルや実践的な技を学校教育で教わらない現状
日本の体育では、柔道と剣道が取り込まれています。しかし、学校の体育で展開される柔道と剣道は、教えている体育教師も護身に関してのノウハウを全員が持っているわけではありません。
授業での柔道や剣道も実践的な技を教えられているわけではありません。
また、「危ないことに直面したら、すぐに110番に電話を」という教えを耳にします。
しかし、110番に電話してもすぐに警察が瞬間移動してくるわけではありません。であれば、自分でなんとか危機回避をしなければ生き残れないのです。
でも、護身術を学んでいないなら、急に出くわす危機的状況に対応できません。
運動不足解消には護身術がコスパがいい
上記の1つ目と2つ目の理由に加えて、運動不足が問題にあります。
現在の日本人の運動不足は、世界保健機関によるとここまで深刻な状況になっています。
日本でも約3人に1人(成人の35.5%(男性 33.8%、女性 37.0%))が運動不足といわれているのです。
※参考:世界保健機関(WHO)
また、日本で2,000万人近くが「メタボ」あるいは「メタボ予備群」という調査結果もあります。
※参考:NHK健康チャンネル
運動不足の人が多い原因の1つに、
日本などの豊かな国では座ったまま過ごす生活が定着し、レクリエーションや交通でも体をあまり動かさなくなっていること。
「運動」+「身を護る術」
を同時に習得すれば、
「免疫力の高い健康な体」+「身の安全」
を得られやすくなるのです。
空手通信講座の探し方
以下の4つがあるかを確認しておくのがおすすめです。
- 講師に大会での入賞実績がある
- 教えている技が「実生活で起こりうる危機状況での護身技」「試合で使える実戦的な技やノウハウ」を想定している
- 受講生が大会で入賞している実績がある
- 動画などの教材で、講師自らが技を見本として披露している
講師に大会での入賞実績がある
これは当たり前ですね。実績がないのに技を教えられても、説得力がないですね。
大学受験予備校で、「東大合格教室」の講師が東大出身でなければ、説得力がないのと同じです。
教えている技が「実生活で起こりうる危機状況での護身技」「試合で使える実戦的な技やノウハウ」を想定している
「この技がどんなシチュエーションのときにどう有効なのか」を理論的に説明できないのであれば、無意味な教えです。
受講生が大会で入賞している実績がある
その通信講座が始まってまだ1年もたっていないのであれば、仕方ないと思います。
しかし、長いこと運営して受講生もそれなりにいるのに、1人も実績がないのであれば、受講生を育てる力がないことと判断しやすいです。
動画などの教材で、講師自らが技を見本として披露している
通信講座のみならず、リアルの武道の道場で、師範や指導者がイスに座って偉そうにふんぞり返ってみているだけの連中は、4流以下ですね。(私の実体験より)
武道の素晴らしい師範は、「自分も修行する」という心が常にあるため、どんなに年を取った師範でも、自ら練習に最初から最後まで参加しています。
(体の調子が悪い・一部が動かないなどは除く)
まとめ
ネットがこれまで普及している&空手道場が減少している現代でこそ、通信講座をうまく活用すれば、コスパよく稽古を積むことは十分できます。
教材を生かすも殺すも自分次第です。
通信講座=強くなれない
と今でも嘆いているのであれば、もうやめましょう。
僕はもともとは寸止め空手でも十分な結果を出せず、予備校や私学に通っても勉強も大してできない落ちこぼれが、世界大会優勝まで至ることのできた硬式空手道をはじめとする空手道・護身術の通信講座を提供しています。
空手とは様々な流派がありますが、違う流派でも共通する技や闘い方がありますし、それらを理論的にお伝えしていながら、
「コスパよく無駄道しない実践的な稽古」
のノウハウもたくさんお伝えします。
一度こちらをご覧ください。↓
>【現役世界チャンピオン直伝】キックボクシング・空手など打撃格闘技向けの『打撃格闘専門指導』の詳細はこちら
また、地区大会でも入賞できず何をしても落ちこぼれだった私が、
世界大会2度優勝を実現するまでに至った、
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