【神ってる】ブルース・リーの名言集|総合格闘技の父から学ぶ武術&人生論 [God is] Bruce Lee Quotes | Martial Arts & Life Theory Learned from Mixed Martial Arts Father

ブルース・リーを憧れとしていたり、武術の稽古の参考にしている者には、ブルースの名言を知って、自分の成長につなげたいだろう。
また、「あのカンフースターはどんな考えを持っていて、そこから名言が生まれるのか」と気になるブルースマニアもいるはずだ。

ブルースの名言は、武術のみならず人生そのものを指南するものが多い。特に、ブルースはハリウッドでの成功を目標としていたが、時代的に「東洋人が主演のハリウッド映画なんて言語道断」とバカにされていた。
この記事では、映画“燃えよドラゴン”の大ヒットやジークンドーの創始などにより、東洋と西洋の架け橋となったブルースの名言を紹介する。

武術の稽古の仕方の工夫、人生の生き方(特に、周囲に左右されやすい人)には、解決のきっかけとなるので、必見だ。

 

※本記事で紹介するブルースの名言に、筆者ならではの解釈と見解をもってそれぞれ解説する。

繰り返すが、個人的な見解も混じっていることには、ご了承いただきたい。

目次

ブルース・リーの名言

 

事情なんてクソ喰らえだ。オレはチャンスを創る。

仕事であれば、上司からの理不尽な指示によって、膨大な仕事量を与えられ、そのせいで元々自分が担当する業務でミスを犯し、周囲に咎められる状況…

学校であれば、先輩からの理不尽なフリにより、やりたくもない雑用や芸などをやらされ、友人や好意を寄せていた人から白い目で見られる…

スポーツの大会で、仕事が忙しすぎたことにより十分な練習時間を確保できず、大会で納得のいく結果が出なかった…

 

上記のような不可抗力で、結果的に自分がミスを犯したり恥をかいたりする経験は、誰しもあるはずだ。

 

しかし、事情のせいにしても、結果は変わらない。事情を聴いてもらっても、周囲の者が納得してくれる保証もない。

また、失敗の原因となった事情がなかったとしても、目標を達成するために本当に自分は120%の努力をしたと、胸を張って言い切れるか。

 

ブルースは、事情のせいで自分のパフォーマンスを削がれたくない思いが、人一倍強かっただろう。また、いちいち事情のせいにする自分にも許せなかったのだろう。

 

ブルースは、事情のせいにする不安や時間が生まれる前に、自分で失敗原因を取り除き、より高いパフォーマンスができる稽古や環境作りをして、常にさらなる高みを目指していた。

 

「事情のせいで悔やむことのないよう、やれることは全てやりきる」

ブルースはこのような信念があったから、大スターになり、ジークンドーを創始できたのだろう。

 

本当に人生を愛しているなら、時間を無駄にするな。人生は時間でできているのだから。

どんなに映画の撮影が忙しくても、ブルースはわずかな空き時間を見つけては、トレーニングをしていた。

撮影先には、必ずシューズやゴムボールなどのトレーニング道具や機材を持っていった。シューズに履き替えランニングで基礎体力を維持したり、ゴムボールの握りによって握力増加=パンチ力強化、などを怠らなかった。

 

ジークンドー創始・武術研究という武術家としての側面、映画俳優・監督・脚本家としての側面。

この2つを極め続けるには、時間の無駄をするわけにはいかないのだ。

 

時間は決して戻らない。今この瞬間は2度とない。

自分の人生に関わった全ての人・ものに感謝していれば、自然と無駄になることはしなくなる。

 

知るだけでは足りない。応用せよ。決意だけでは足りない。実行せよ。

知るだけでは不十分だ、実際に応用しなければならない。意志があるだけでは不十分だ、実行しなければならない

知識だけ取り入れても実際に使えなければ、ただの頭でっかちになるだけ。

インプットしたものをアウトプットして、初めてそのノウハウを自分のものにしたことになる。

 

武術の稽古でも、師範から技を教えられただけでなく、実際に自分が稽古相手に対して教えられた技を使ってみないと、技の効果を学習できない。

 

人から教えられたものは、一度自分で行うことで、頭だけでなく「体」に覚えさせて吸収する必要がある。

 

本当の生とは、誰かのために生きることにある。

人生の基本中の基本である、「人は一人では生きていけない。誰かと協力し合って生きていく」ことをブルースなりに表現したもの。

 

仕事でもスポーツでも食事でも病気の治療でも、自分一人ではどうにもできない。誰かの支えがあってこそ、それらができるのだ。

武術の稽古も、本来なら危機を迎えた時に自分と自分の大切な者も守るためにも行うものだ。

 

人には必ず親がいる。親がいて初めて自分という命が誕生する。自分が誕生できたのは、自分だけの力ではない。親のおかげなのだ。

 

不死への鍵は、覚えておくに値する人生を生きることだ。

人はいつか必ず死ぬ。この名言でいう「不死」とは、今を生きる者や後世の者たちに、自分の人生が広く知られ、どんなに時間が経っても忘れられないほど彼らの記憶に大きく深く刻まれることだ。

 

不死、すなわち自分が周囲の者や世間に認知されたいなら、人に忘れられないほど人々に語り継がれるように、他の者にはできないオリジナルを実現させることである。

周囲の者が行っていることをしても、周囲と同じ。それなら、誰も考えたり行ったりしたことのないことをするべきだ。常識を疑うことから、それが始まる。

失敗を恐れるな。失敗することではなく、目標を低く掲げることが罪なのだ。大きな挑戦なら、失敗さえも栄光となる。

誰しも失敗はしたくない。しかし、失敗を恐れすぎて、失敗のリスクがあることを極力避けて、安全な方法に沿って物事を行う人が多い。

 

ブルースが伝えたいのは、

「誰しもが一度は持ったことのある大きな夢や目標。それらに向かって何もしないのはもったいないし、後悔が強く残る。

だから、一度立ち向かって挑戦してみるのが人生。たとえ、その挑戦が失敗しても、その失敗は今後の人生や次の挑戦にとって、必ず役立つ経験になる」

という意味。

 

実際は、(内容によるが)大きな目標や夢に挑戦する機会や時間・気持ちが、芽生えたり機会を作ることがしづらいだろう。人はそれぞれ生きていくうえで、仕事や家庭、受験、病気の治療など、様々に抱えることはある。

しかし、何もしないで後悔することは、行動してみて結果的にダメだったときより苦しい。

 

たとえ何かの局面で失敗しても、失敗が悪いことではない。成功しか味わったことのない者より、失敗も成功も味わった者の方が、人間の器量が大きくなり成長する

 

認める勇気さえ持っていれば、間違いは許されるものだ。

価値観や考えは人それぞれ異なる。目の前に価値観や考えが自分と違った者が現れたとき、それを非難したり「悪い」と決めつける者がいる。

人を殺すなど、明らかに人道に背く行いや考えは非難されるべきだ。

しかし、人道に背いていない限りは、価値観や考えの違いを非難するのは筋違い。

 

人道に背いていなければ、「そういう考えやものの見方があるのか」と受け入れる、認め合う精神が必要だ。国際社会の現代には、特にこの精神は求められる。

多用な考えや価値観を受け入れ認め合う精神は、世界観や視野を広げてくれ、精神的な成長にもつなげてくれる。

 

無知な人間がいくら暗闇を彷徨っても、一生光は見つからない。

武術未経験者が、これから武術の修業を積む際に「俺は師範の教えではなく、自分なりのやり方がある」「型にはまってはならない、俺なりのオリジナルが必要だ」と言う者が、なかにはいる。

しかし、何事にも未経験者は基本を学ぶ必要がある。基本がないのに、オリジナルを作ることはできない。

基本というフレームに固まってから、自分なりの技や考えを派生させるべきだ。

 

建物と同じである。基礎がないのに、オシャレなインテリアを作って並べることはできない。

 

敗北はココロの声である。

真に負けを認めるまで、誰も敗北はしない。

どんな勝負でも、負けるときは勝負がつく直前までに、心のどこかで「自分は負けるかもしれない」という気持ちがわずかでもよぎれば、負けやすくなる。

 

試合などの勝負は別として、なにかに挑戦している最中に諦めない限りは、たとえ失敗しても自分に対して負けたことにはならないのだ。

諦めない限りは、自分との勝負は誰も負けない。

 

負けは、勝負が終わってからの結果論である。結果論を予測して何の意味があるのか。勝負がついてから反省や愚痴などこぼせばよい。

 

勝負の前は、全ての邪心を消し去り、無心にならなければ本来の自分の力を発揮できない。

 

卑屈な考えを受け入れてはいけない。それは、自信を締め殺す雑草だ。

自分の最大の味方は、親でも心友でも妻・夫でもない、自分である。自分を信じられなければ、自分のことを認めなければ、どんな行動もとることはできない。本来できることもできなくなる、

自分の精神や体は、自分の意志が司る。自分は自分自身しか成り立たせない。

 

戦いの結果を予測することは大きな間違いだ。勝敗など考えるべきではない。自然の流れに任せれば、タイミングよく攻撃できる。

先述の“真に負けを認めるまで、誰も敗北しはしない。”と少し重なるが、そもそも勝ち負けなど予測してなんの得があるのか。

相手と戦う際、勝敗のことを気にしても、自分に有利になるわけでもない。時間の無駄である。むしろ、勝敗のことを気にし始めれば、邪心が芽生え、集中も途切れる。すると、本来の力を発揮しづらくなり、空回りすることにつながる。

 

勝敗のことを気にするくらいなら、勝敗のことが気にならないくらい、普段から修行を重ねておくべきなのだ。

普段から質の高い練習で、常に実戦を意識しながら後悔する暇もないほどにマジメに修行を詰めば、実戦でも迷いはなくなり、自然体でいられる。

あとは、無心になって相手の隙を見極めれば、自分の意志よりも早く、自分の攻撃が相手を捕らえることができる。

 

勝ち負けを忘れろ。誇りと痛みを忘れろ。相手に自分を攻撃させ、そして相手の肉を砕け。相手に自分の肉を粉砕させ、相手の骨を砕け。相手に自分の骨を砕かせ、相手の命を奪え。逃げようと思うな。命を失うことを恐れるな。

「肉を切らせて骨を断つ」のことわざにもある通り、自分も傷つく覚悟を持ったうえで、必ず自分よりも大きなダメージを相手に与える闘いをするべきである。相手が自分の肉を切るなら、自分は相手の骨を砕く。相手が自分の骨を砕くなら、自分は相手の命を奪う(殺人は犯罪なので、現実的な意味合いとしては、相手を戦闘不能にさせる程度に)。

 

組手試合などで相手と対峙したり、誰かに襲われるとき、

「負けたらどうしよう。自分の連勝記録が破られる」

「相手に致命傷を負わされて、痛み苦しむことになるのは怖い」

などを考え始めることで、自身の心に邪念が生じる。

 

余計なことを考え始めたら、自分が自分ではいられなくなり、自分をコントロールできなくなる。そして、相手にペースに巻き込まれる。

闘いでは、無心でいなければ本来の動きが発揮できない。

 

自分をコントロールするためには、我に逆らわず受け入れなければならない。

これまでの経験から、自分には到底不可能なことに対して、一旦は中断することも必要である。目標に向かって頑張ることは素晴らしいことだが、ある程度現実を見ながら、線引きすることも必要だ。

 

日々増進ではなく、日々削減だ。無駄は切り捨てろ。

役に立つものに適応し、そうでないものを切り捨てろ。そして、自分を明確に表現しろ。

人には「キャパ」がある。キャパを超えて物事を習得すれば、以前学んだことを忘れる。

これまで学んだことのなかには、学ぶ必要がないこともある。以前習得した忘れるべきでない重要なことが、新たに何かを習得したことで忘れるのを極力防がなければならない。そのためにも、習得したもののなかで不要なことは、削減していくことも必要だ。

 

人よりもより多くのことを習得しようとする姿勢は良いであろう。ただし、先述の通り、人にはキャパがあるため、キャパと向き合った上で、自身で必要なことか不要なことかの取捨選択が必要となる。人生は判断の連続だ

 

無駄なものを切り捨てながら、自分というキャラクターを出していく(自分らしくいる)ことが重要である。

考えることに時間を使いすぎていては、何一つ成し遂げることはできない。

物事を深く考えて、真理を追求することは決して悪くない。しかし、人は実際に行動をしないと、物事を理解したり学んだり、何かを達成することはできない。

「百聞は一見に如かず」のことわざの通りだ。考えるだけでなく、実際に見て触れて感じることが、何かを達成することの近道となる。

 

神が存在するとしたら、それはお前の内側だ。何かをもらうために神を頼るべきではない。自分の内面にある意志のために、神を頼るのだ。

「他力本願」の考えを一切捨てるべきである。ここでいう「神」とは、自分の信念や“道”を作り司る心である。“道”とは、武士道や柔道、空手道、剣道などに使われる道のこと。1つの物事を通じながら、自身の精神の修練を行い、自分なりの美しい生き方を追求する。

 

周囲に左右されたり、他人から得をもらうことを待ってはならない。自身の信念が示す道(自分の生き方)に準じて、進むべき道を辿る。

 

何でもいい。うまくいく方法を見つけて、それだけを突き詰めろ。

これは読んで字のごとく。筆者の解釈は不要とさせていただく。

 

バカな人間が賢明な答えから学ぶよりも、賢明な人間はバカな質問から多くを学ぶ。

実に奥深い言葉である。何かを学ぶとき、偉人や何かを成し遂げた学者やアスリート・起業家などが示す答えから、成功のヒントを得ることが一般的であろう。

しかし、偉人や何かを成し遂げた者は、凡人の素朴な質問や考え・疑問から、ヒントを得るものである。

 

偉人や何かを成し遂げた者には、他の偉人からヒントをもらうことも確かに必要である。しかし平たく言えば、ヒントのきっかけになる偉人もヒントをもらう偉人も、同じ偉人同士である。そのため、両者とも少なからず似通うところがあり、偉人ならではの物事の見方しか得られない。

 

一方、凡人の疑問や考えは、偉人や何かを成し遂げた者からすれば、“先入観のないまっさらな問い”である。凡人の問いは、偉人や何かを達成した者の次元にはないヒントが隠されていることが多い。

偉人らにとっては、凡人の疑問や考えを忘れかけることが多く、「初心忘るべからず」の基本的な心構えを取り戻す大きなきっかけとなる。

 

簡単な人生を願うのはやめろ。困難な人生を耐え抜く強さを願え。

簡単で平凡な人生を願うより、困難で様々な経験をする人生に敢えて飛び込み、タフな人間になることを美徳とする考えである。

筆者としては、一部賛成する。人間性を養うには、様々なことにチャレンジをして、成功や失敗ともに経験していくことが必要である。

 

しかし、一方で筆者としては、「人は、道徳に則って他人を傷つけることさえしなければ、生きて年を重ねて最後にこの世を去れば、それで十分立派な人生だ」と考えている。

自分にとってやりたいことが見つからなければ、やりたいことを見つけることに必死になればよい。その先が困難であろうとなかろうと、それは成り行きに身を委ねればよい。

 

困難な道と楽な道があれば、自分にとって本当に必要な方の道を進めばよい。「困難=人間性を磨ける」とは、一概には限らない

やりたいことが見つかったなら、やりたいことのなかの目標を見つけて、必死になればよい。

 

私が恐れるのは、1万通りの蹴りを1度ずつ練習した者ではない。たった1つの蹴りを1万回練習した者だ。

1万通りのことを1回ずつ経験しても、1万通りのそれぞれのことが磨けるわけではない。

1つのことのみを1万回練習すれば、練習のなかで質を高め、より強固なものにできる。

 

多くのことを幅広く経験するのもよし。1つのことを極め続けるのもよし。どっちが良いかではない。自分の価値観の問題である。

ブルース・リーにとっては、「たった1つの蹴りを1万回練習する」ことの方が、価値があるという個人的な価値観の話である。

 

どんなときも信念を持ち、自分らしさを発揮し、表現すること。成功している人を真似ようとはしないこと

何かを学ぶとき、まずは成功している者のマネをすることから始まる。学ぶことは、成功者が行ったことをまずはマネて、形を作る。

成功者のマネをして、ある程度の基礎ができあがってから、オリジナルを作っていくのだ。

 

時代や周囲に不本意に流される必要はない。他人を傷つけるものでなければ、自分らしさをとことん出して、自分らしく胸を張って、自分なりに取り組んでいけばよい。

 

頭を空にしろ。水のように形をなくせ。水をカップにそそげば、水はカップの形になる。ボトルにそそげば、ボトルの形になり、ティーポットにそそげば、ティーポットの形になる。友よ、水になれ

水のようになれ。断言するな。対象に合わせろ。そうすれば何か方法が見えてくるはずだ。

ブルース・リーがインタビューにて発言した内容である。

特に闘いの際は、頭であれこれと考えていると、隙を作ってしまい、相手に突かれる。

また、1つの流派のみに縛られることもよろしくない。水のように柔軟になることが理想。

水は入れた容器の形になる。勢いをつければ岩をも砕く力がある。

 

1つの流派をベースにしながら、他の様々な武術の良いところを積極的に取り入れる。そうすることで、自身の武術のみならず生き方の可能性を半無限に極め続けることができる。

水のように変化し続けられれば、どんな時勢にも打ちのめされずにすむ。

 

幸せであれ。しかし決して満足するな

幸せであることはよい。ただ、現状には満足せず、常に自己を磨き続けることが肝心である。

慢心せず向上心を持って常に進化し続けることが、生きる中で重要であるという考えだ。

 

いつも自分の行動を制限しているようだと、仕事や人生にも影響してしまう。限界などない。停滞期があるだけだ。留まってはいけない。超えていくのだ

「これが限界だ」と、自身に制限を加えることで、本来できたはずのこともできなくなってしまう。それは、非常にもったいない。

 

ある程度現実的な見極めが必要なときもある。しかし、少しでも困難なことに向き合った際にすぐに限界を決める癖を付けてしまうと、仕事のみならずあらゆる場面において、限界をつけがちとなり、自分の可能性を打ち消してしまう。

 

物事には「波」「浮き沈み」というものがある。常に調子がよいわけではない。

留まって立ち止まってあきらめるのではない。目の前のことや自分の状態を受け止めた上で、困難を超える努力を怠らずに進むべきである。

 

俺はお前の期待に応えるために、この世界にいるんじゃない。お前も俺の期待に応えるために生きているわけじゃない

常に自分自身であれ。自分を表現せよ。自分の中に信念を持て。

誰かの期待に常に応えながら、何かを行い達成しなくてよい。純粋に自分の目標のために、物事を行っていけばよいのだ。

 

周囲の目を気にするのは、迎合していることにもなる。人を傷つけることさえしなければ、自分らしくいればよい。自分がしたいことを見つけ、目標を立て、ひたすらに頑張れば、それで十分だ。

 

考えるな、感じろ

映画『燃えよドラゴン』で、修行生に対してブルースが言ったセリフだ。

このセリフには、実はもう少し続きがある。

「考えるな、感じろ。それは月を指差すようなものだ。指だけを見ていては栄光はつかめない」

 

考えることも大事だが、考えすぎると頭だけで物事を判断するようになりがちで、目標とすることも達成しづらくもなる。また、考えることばかりでは、時間の無駄にもなる。

 

感覚を研ぎ澄ませて対象をとらえれば、考えることで見えることの先にある“真実”を見据えることができる。また、理屈や論理だけを使っても、真実や相手の感情を読み取ることは困難だ。

感覚を使って、理屈では捉えきれない真実や事象をつかみ取ることもできる。

 

私の武器はこの肉体だ

闘いで一番重要なことは、闘い方や強さではない。自分の体である。

自分の体がズタボロでは、いくら闘い方が優れていても、本来の強さを発揮できない。

 

それは、仕事でも同じである。どれだけ仕事ができる者でも、健康を害したら、本来のパフォーマンスはできないのだ。

 

また、「強くなりたい」「かっこよくなりたい」「きれいになりいたい」「可愛くなりたい」という願望も、どれも全て「体」が要因となる。

 

どんな願望でも実現するには、実現に必要な要因を仕上げることが必須だ。それを見失っては、達成できるものも達成できない。

 

ブルース・リーの名言をさらに学べる|これは読むべき本

筆者は、1997年初版の『截拳道(ジークンドー)への道』を強くおすすめする。

 

以下のような人には、特におすすめである。

  • 武術の極める人
  • ネットの情報や人の意見に左右されがちな人
  • 自分が今後何を目標にすればよいかわからず、不安に思う人

 

ネットで情報が溢れかえって、物事の真実を見抜けづらくなった際は、この本の生き方を参考にすると、とても思考がクリアになる。

やはり、ブルース・リーという超一流の武術家で、現代の総合格闘技の基盤を作った者が教える人生の生き方には、うなずけるものがたくさんある。

 

 

筆者はこの本を読んだことで、世界大会の優勝や自身の精神の錬磨に大いに役立った。人生の教科書の1つでもある。

 

この本は、ブルースがトレーニング中に背中に大怪我を負って、約半年ベッドに寝たきり状態の際に書き上げた本である。

医者からも「トレーニングはもうしないで、休んでいなさい」と警告された。肉体は休んでも、精神までは休まずにいた結果が、この本の執筆である。

 

ブルース・リーが創始した“截拳道(ジークンドー)”は、武術というよりも哲学だ。

截拳道は、相手の攻撃「拳」を「截」つ(遮る)「道」と読む。

これは、武術のみならず、人生に対して述べている。截拳道を「自己理解・自己認識を追求するためのステップ」として位置付けている。

 

元々ブルースは截拳道を創始する以前に、禅を初めとする精神錬磨や東洋哲学の研究を積んでおり、これらが截拳道の精神面を裏付けている。(ブルースは、ワシントン大学哲学科専攻)

 

「カップを空にしていれば、先入観などなく、ありのままを無心で見て受け止めて学ぶことができる」

「学ぶだけでなく、どのように工夫を重ねて実践するか」

など、生き方における指南書のような本である。

 

ちなみに、筆者はこの本を読んだことで、

「自分の体格が劣っていても、どんな相手にも効果的に通用する闘い方」

「どんなピンチに直面しても、自分を見失わず貫ける意志の保ち方」

などを学ぶことができた。

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それからは、普段の稽古にもより実践的な稽古を取り入れ、武術がより好きになった。

仕事でも、どんなに権威ある者が言ったことに、たとえ周囲の者が鵜呑みにしても「この人はなぜこう考え、こう言うのか」と冷静に分析して、真実を見抜こうとする姿勢が崩れなくなった。

 

正直にいうと、半端な大人がふんぞり返って偉そうに述べる人生論が、鼻クソのように感じる(笑)

 

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