- 寝ているつもりだけど、日中の疲労感や倦怠感が気になる
- 寝つきが悪いせいか、疲れが十分にとれている感じがしない
上記のことで悩んで、マットレスを変えてみようと思ったとき、やはり問題になるのが「どんなマットレスを選べばよいか」です。
せっかく購入したマットレスが、期待していたほどぐっすり眠れなかったり、寝つきが悪いままだと残念ですよね。
そもそも、「マットレスを変えることで、本当に疲労回復の効果を受けられるのか」と疑問に思っている人もいるかもしれません。
当記事では、マットレス選びが疲労回復に影響する理由や、自分に合った高品質のマットレスの効果、マットレス選びのポイントを解説。
おすすめマットレス4選も紹介するので、日中の疲労感や寝つきの悪さ、マットレス選びにお悩みの人は、ぜひ参考にしてみてください。
目次
マットレスで疲労回復できる理由は?
マットレス選びが疲労回復に影響する理由は、睡眠と疲労回復に深い関係があるためです。
睡眠不足は、疲労感の増幅を招きます。睡眠不足が長く続くと、疲労感が慢性的なものになる恐れもあります。
疲労感の増幅や蓄積を防ぐには、睡眠時間を十分確保することや、良質な睡眠をとることが大切です。
睡眠時間の確保や睡眠の質の改善のためには、
- 夜遅くまで起きたり、睡眠の途中で目覚めないようにする
- 適度に運動する習慣をつける
- カフェインの多いもの(コーヒーや紅茶など)を寝る前に飲まない
これらのような工夫が有効です。
でも、自分で工夫しても上手くいかないときもありますよね。寝ようと頑張っても、寝つきが悪ければ睡眠時間が短くなります。
「どうしても夜中に自然と目が覚めてしまう」と悩んでいる人もいるかもしれません。しっかり眠っているつもりでも、眠りが浅いために疲労感がとれていない恐れもあります。
このように、寝つきの悪さや中途覚醒(睡眠中に目が覚めること)、眠りが浅いことで心身が十分に休めていないとき、自分に合った高品質のマットレスが役立つのです。
自分に合った高品質なマットレスは、次で紹介するような効果・メリットがあるので、睡眠時間の確保と睡眠の質の改善をもたらし、疲れを十分にとってくれます。
参考 : アリナミン 元気の雑学
マットレスの効果・メリット
自分に合った高品質のマットレスには、次のような効果・メリットがあります。
- 睡眠の質を改善する
- 腰痛改善になる
- 免疫力が高まる
睡眠の質を改善する
寝返りや寝心地を重視したマットレスには睡眠改善効果があることが、すでに実験で確認されています。
日本生理人類学会誌が公式サイトで公開している論文によると、寝返りや寝心地を重視したマットレスを使用した被験者は、普段使用している寝具に比べ、
- 眠りにつくまでにかかる時間が短くなる
- 中途覚醒の回数が減る
このような傾向が見られたそうです。
この結果を受けて同論文では、「寝返りや寝心地を重視したマットレスを使用することで、入眠および睡眠維持に関して良好な睡眠が得られていた」と記述されています。
参考:日本生理人類学会誌
腰痛改善になる
適度な硬さのマットレスを使用することは、腰痛改善につながるといわれています。
睡眠中に発生する腰痛の原因で代表的なのは、以下の2点。
- 睡眠中の寝返りの回数が少ないこと
- 睡眠中に腰に負担がかかること
上の2つは、マットレスの硬さが適切でないときに起こりやすいです。
このため、自分に合った硬さのマットレス選びが、腰痛の改善や防止に役立ちます。
免疫力が高まる
良質な睡眠は、免疫力を高めます。人の体の免疫力は、眠っている間に維持・強化されるためです。
睡眠が不足したり、まとまった睡眠時間がとれなかったりすると、感染症にかかりやすくなります。
実際に、PRTIMESによると、風邪・インフルエンザ・新型コロナウイルスにかかった人とそうでない人の間で、以下のように睡眠偏差値(睡眠の実態の評価)の差が見られたそうです。
2020年1月~2021年1月末の期間、風邪・インフルエンザ・新型コロナウイルスにより体調不良があった/体調不良を感じた人とそうでなかった人で睡眠偏差値を比較すると、体調不良を感じた人の方が有意に睡眠偏差値が低い結果となりました。
引用:PRTIMES
こんな人はマットレス選びにこだわるべし
次のいずれかに当てはまる人には、マットレス選びにこだわることをおすすめします。
- 疲れやすさを感じている人
- 寝つきが悪く困っている人
- 腰痛に悩む人
- 在宅勤務の人
- 仕事のパフォーマンスを上げたい人
疲れやすさを感じている人
日中の疲労感や倦怠感は、睡眠がうまくとれていないことが原因となっている可能性があります。
「寝ているつもりだけど、疲れやすさやだるさを感じている」と悩んでいる人は、マットレスを変えてみるとよいでしょう。
参考:大正製薬
寝つきが悪く困っている人
先述したように、寝返りや寝心地を重視したマットレスは、眠りにつくまでにかかる時間を短くする効果があることがわかっています。
寝つきが悪く困っている人は、寝返りや寝心地に配慮されたマットレスの購入を検討してみるとよいでしょう。
腰痛に悩む人
腰痛に悩んでいる場合、いま使っているマットレスの硬さが自分に合っていない可能性があります。
腰痛に悩んでいる人は、硬さに注意してマットレスを選んでみることをおすすめします。
どれくらいの硬さがよいのかは、後述の「マットレス選びのポイント!自分に合ったマットレスを!」で解説します。
在宅勤務の人
在宅勤務になると、通勤の必要がなくなることで、座っている時間が長くなりがちです。長時間座ったままの生活は、腰痛を引き起こしたり悪化させたりする恐れがあります。
「座るときの姿勢に気をつける」「30分に1度は立ち上がるようにする」などの工夫はもちろん、腰痛防止の一環としてマットレスにこだわってみるのもよいかもしれません。
参考:eo健康
仕事のパフォーマンスを上げたい人
睡眠時間や睡眠の質は、仕事の効率と関わりがあります。
仕事のパフォーマンスをアップさせたいのであれば、睡眠時間を十分に確保すること、睡眠の質を上げることが重要です。自分に合った高品質のマットレスは、睡眠の質を良くし、仕事のパフォーマンスを上げることに役立ちます。
マットレスの種類
マットレスにはたくさんの種類があります。
マットレス選びにこだわるのであれば、以下の3種類を知っておくとよいでしょう。
- スプリングタイプのマットレス
- ウレタンマットレス
- 樹脂マットレス
スプリングタイプのマットレス
マットレスの中にスプリング(ばね)が入っているマットレスです。
スプリングマットレスに入っているばねは「コイル」と呼ばれます。コイルには、「ボンネルコイル」と「ポケットコイル」の2種類があります。
ボンネルコイルマットレスは、らせん状をした複数個のコイルを連結させて1つの土台をつくっているマットレスです。
少し硬めで寝返りが打ちやすく、弾力が強いことが特徴です。
ポケットコイルマットレスは、ボンネルコイルと異なり、コイル同士を連結させていません。個々のコイルをマットレス内に敷きつめているかたちです。
柔らかいため体圧分散(体にかかる圧力・負担を分散させること)に優れるので、体の一部に大きな負担がかかることが少ないのが特徴です。
ウレタンマットレス
スポンジやヘルメットの内側のクッション材などでもおなじみのウレタンでできたマットレスです。
低反発と高反発の2種類があります。
- 低反発:押し戻す力が低いため、体の1か所に強い圧力(負担)がかかりにくいです。その一方で、寝返りが打ちにくい面もあります。
- 高反発:押し戻す力が強く体が沈みにくいため、寝返りが打ちやすいです。反面、姿勢によっては、体の一部に局所的な負担がかかりがちです。
樹脂マットレス
ポリエチレン樹脂などでできたマットレスです。基本的に硬めで反発力が高く、寝返りが打ちやすい傾向にあります。
いわゆる「アスリートマットレス(アスリート向けの高品質マットレス)」は樹脂マットレスであることが多いです。
折りたたみマットレス
「1人暮らしで家がせまいので、コンパクトに収納できるマットレスがほしい」といった場合には、収納に便利な折りたためるタイプのマットレスを候補に入れるのもよいでしょう。
マットレス選びのポイント「自分に合ったマットレスを」
店頭で試してマットレスを選ぶなら、下記の3点に留意して、仰向けと横向き両方の寝心地を確認しましょう。
- 仰向けに寝たとき、S字の姿勢を保ちやすいか
- 横向きに寝たとき、背骨がまっすぐになるか
- 寝返りが打ちやすいか
仰向けに寝たとき、S字の姿勢を保ちやすいか
人間の体は直立姿勢のとき、背骨がゆるやかなS字カーブになるようになっています。仰向けに寝るときの姿勢でも、直立姿勢のときと同じく背骨がゆるやかなS字直線になっていると、腰などを痛めにくいです。
仰向けに寝たときS字姿勢を保ちやすいようにするためには、マットレスに十分な硬さが必要です。マットレスが柔らかすぎると、体が下に沈み、S字姿勢を保つのが難しくなります。
このため、マットレスは硬めがおすすめです。
たとえば、体重60㎏の人の場合、ウレタンマットレスの150ニュートン前後にあたる硬さのマットレスがよいでしょう。
※ニュートンは、ウレタンマットレスの硬さを表す単位として消費者庁が定めているものです。
参考:消費者庁
横向きに寝たとき、背骨がまっすぐになるか
仰向けに寝たときS字姿勢を保つには、マットレスに十分な硬さが必要ですが、硬ければ硬いほどよいわけではありません。
マットレスが硬すぎると、横向きに寝たとき、背骨がまっすぐになりません。
横向きのとき背骨がまっすぐでないと、肩や腰に局所的に圧力がかかります。この状態が長く続くと、肩こりなどが起こりやすくなるので、硬すぎもよくありません。
寝返りが打ちやすいか
寝ている間ずっと同じ姿勢でいると、筋肉や背骨に過度の負担がかかります。これを防ぐために、寝返りをします。
寝返りが打ちやすいためには、マットレスに適度な反発力があることが必要です。
インターネットで購入する場合は?
実際の寝心地の代わりに、体重を基準にして選ぶとよいでしょう。
体格ががっしりしている人など、体重が重めの場合は、マットレスに十分な硬さと高い反発力が必要になってきます。
女性や高齢の人など体重が軽めの場合は、硬すぎず、反発力が高すぎないように配慮が必要です。
マットレスの使い方
マットレスはベッドで使用するのが一般的です。ベッドフレームの上に置いたマットレスに、ベッドパッドとシーツを被せて使用するかたちが基本です。
カビ防止の観点を取り入れるのであれば、ベッドフレームとマットレスの間に、専用の除湿シートを敷くのがおすすめ。
カビの原因は湿気であることが多いので、除湿シートで湿気がたまりにくいようにすることで、カビの発生を抑止することができます。
とくに、ウレタンマットレスの場合は、除湿シートを活用した方がよいでしょう。
通気性が低い傾向にあるウレタンマットレスは、湿気をためやすく、カビが発生しやすい傾向にあるためです。
マットレスのメンテナンス方法
マットレスを良い状態で長く使うには、次のようなメンテナンスを実施することが有効です。
マットレスの表側の湿気を発散させる
朝起きたら、シーツの上に置いてあるもの(掛け布団や枕など)をどかして、マットレスの表側の湿気が飛ぶようにしましょう。
頻度は毎日です。
シーツ・ベッドパッドを洗濯する
シーツ・ベッドパッドは、寝ている人の汗を吸う上に、マットレスに直接触れているものなので、定期的な洗濯が必要です。
頻度は週に1~2回です。
マットレスの裏側の湿気を発散させる
表側だけでなく裏側にも湿気がたまります。たまった湿気を長期間放置していると、カビが発生しやすくなります。
マットレスの裏側の湿気を発散させるため、2~3週間に1回の頻度で、マットレスを壁などにたてかけるとよいでしょう。
除湿シートをマットレスの下に敷いている場合は、同じタイミングで除湿シートの乾燥も実施しましょう。
マットレスの裏側の湿気を発散させる
マットレスには、ほこりやダニの死骸などの汚れがたまります。月に1回くらいの頻度で、掃除機をかけることが望ましいです。
マットレスをひっくり返す
マットレスの片方の面だけ使っていると、マットレスがへたれるのが早くなります。長く使うには、2~3カ月に1回マットレスをひっくり返すことで、マットレスの両面をローテーションさせるのが効果的です。
マットレスの寿命
マットレスの寿命は、およそ5~10年です。
高品質なマットレスは、高耐久で寿命が長い傾向にあります。
できるだけ長く使うには、メンテナンスをしっかり行うことが重要です。
おすすめマットレス4選
オンラインでマットレスを購入するのであれば、次の4つがおすすめです!
モットン
寝返りのしやすさにこだわった高反発マットレスです。
- 腰が気になって安眠できない
- 立ち上がるときなど、つい腰をかばってしまう
- 体を傾けるときや、ものを運ぶとき、腰の痛みが不安
このように、腰痛に悩む人におすすめ!
自然な寝返りをサポートすることで、腰の筋肉を休ませ、腰の不安を解消することにこだわったマットレスです!
雲のやすらぎ
厚さ27センチの13構造で、抜群の寝心地のよさを実現。
さらに、腰の負担を軽減する独自の体圧分散と、理想の寝姿勢を維持する高い反発力を両立しています。
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オクタスプリング
通気性に優れ、湿気をためこまないマットレス。寝汗が多い人におすすめです。
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西川
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